『食生活と歯の健康』・幕内秀夫先生のお話
今日は兵庫県保険医協会が主催した
元町の農業会館での『食生活と歯の健康』というタイトルで
保育園、幼稚園の給食改善など、食育研究家の
幕内秀夫先生のお話を聞いてきました。
子供の健康についての話がメインで、幕内先生の話し方が面白く
とても楽しく聞く事ができたうえ、とても参考になりました。
かなり多くの内容で、文章にまとめるのはちょっと大変なので、
メモした事を箇条書きにしていきましょう。
まずは子供の食生活について
子供は30回もなかなか噛めない。
噛めと言う前に、噛めるものを与えることが必要。
子供が嫌がるものには大人も注意した方がよい。
子供は苦いものを嫌う。・・・毒(アルカロイド)
ニコチン(タバコ)カフェイン(コーヒー)テオブロミン(チョコレート)
ルブリン(ビール)カプサイシン(唐辛子)アヘン(モルヒネ)コカイン(コカ)
コーヒー、お酒は子供は飲まない。
子供が嫌がる野菜のNO.1のピーマンは、わずかだが毒性があるが、油で流れる。
ピーマンは、熟する前の青いトマトやバナナと同じで、子供は食べられないもの
と本能的に理解している。
子供は、臭いものは食べない。・・・にら、セロリ、ピーマン
子供には多くの好き嫌いがあるが、それは偏食ではなく
子供に、何でも食べささなければならないという考えは間違い。
また、子供の行動で見習うべき事は
子供は満腹になったら食べるのをやめるということです。
お父さんは、出されたものは全部食べる。
お母さんは、作ったものは全部食べる。
そして、大人には別腹があり、二段腹、三段腹となる。
さらに、子供の残したものを全部食べてしまうことも要注意です!
子供の食事についての大切な4項目
①、飲み物は、「水・麦茶・番茶(ほうじ茶)」
飲み物は、カロリーを摂るものではない。
飲み物でカロリーを摂るから咀嚼できなくなる。
②、朝ごはんをしっかり食べさせる。「ごはん、味噌汁、漬物」
朝の料理は子供には迷惑で、お母さんの自己満足にすぎない。
お昼のお弁当は、週に2回はノーおかずデーにする。
お弁当のおかずの種類を増やすと、油が増えるだけでお母さんの自己満足。
③、子供のおやつは、おにぎりなどがいい。(大人は無理)
甘いおやつの中の砂糖はお母さんを幸せにするもの。
母乳は果糖で、甘いので、子供は甘いものが好きと認識するようになるが
砂糖の甘さよりも、いも、とうもろこし、甘栗などを教える。
④、カタカナ主食は日曜日だけにする。
(パン、ケーキ、ヌードル、パスタ、ピザ)
パンの常食はやめる。
季節の野菜と、肉より魚
子供の体の状態は、便の量が減るのと臭くなくなることが参考になる。
その他
今、20~30代女性の乳がんが増えているが
朝はパン(フランス人)ヨーグルト(ブルガリア人)昼はパスタ(イタリア人)夜は中華
そして、スイーツと乳製品・・・日本食は???
トランス脂肪酸を気にする前に脂質自体の摂りすぎに注意。
ドレッシング、食パン、ベーコン、ソーセージ、ポテトチップスも砂糖が入って
いることを認識すること。
目にいいルチンなど、体の部分にいいものは、体全体にいいのかは疑問。
甘いものを食べて幸せを感じる人は、まず甘いものはやめられない。
特にチョコレートは最悪。
さて、最後にとても重要なことです。
すでに少し述べましたが、それは、お米を食べることです。
学校給食こそ、パンからお米に変えていくことが
子供たちの健康のために必要です。
(砂糖の入っている)パンには、食肉加工品や乳製品が合います。
お米には、納豆や梅干、焼き魚などの体にいいものが合うのです。
それに日本の自給化につながり農家も潤います。
すでに、米飯給食になっている学校はありますが、
完全米飯給食が日本を救うと言っても過言ではありません。
などなど、とても内容豊富な講習会でした。