こんにちは。勤務医の秋山です。みなさんは林歯科医院が周術期医科歯科連携病院に登録していることをご存じでしょうか?
がんの治療や移植手術、心臓外科手術を受ける予定の患者さんで、受ける前、治療中、治療後に医科と歯科が連携して歯科的なサポートを行うことができるんです。必要な治療をしたり、口腔ケアを行ったりすることができます。がん治療を受ける方で、お口の中にも副作用が現れたりするので、歯科のサポートは必要不可欠になるのです。本日は二点について勉強会をしました。
①癌薬物療法においての歯科治療
これは、いわゆる抗がん剤を服用中の患者さんのことですね。
抗がん剤を飲むと、がん細胞のみならず、われわれの体の正常の増殖の早い細胞までダメージを与えてしまいます。特に骨髄が影響を受けやすく、骨髄で作られる白血球、血小板、赤血球の数が減ってしまいます。白血球が減ると感染しやすくなり、血小板が減ると出血しやすくなり、赤血球が減ると貧血になります。
癌薬物療法治療中の患者さんでは、これらの数が極端に減ると歯科治療を受けるのにリスクを伴うようになりますので、歯科受診の際は必ず直近の血液検査データを持参していただくとありがたいです。
②放射線治療のおける障害
放射線治療後、抜歯をきっかけに、放射線性骨壊死が起こることがあるのを知っていますか?照射の範囲や上あごなのか下あごなのか、また、照射線量についても発症リスクが変わるので、スタッフ全員で再確認をしました。
今回学んだ知識を生かしてこれからもがんばっていこうとみんなで再確認しました。
秋山