歯科衛生士に求められる食生活指導
歯科衛生士に求められる食生活指導について
歯科衛生士が得意としている食生活指導はいうまでもなく砂糖制限です。
う蝕は砂糖の摂取と密接な関連があります。
しかし砂糖だけでは説明できないう蝕があります。
主食であるコメやパンのデンプンによるう蝕です。
三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)の1つである炭水化物は、
ご飯やパン、麺類やイモなど私たちが主食としているものに多く含まれています。
炭水化物とは、糖質と食物繊維を合わせた食品成分の総称です。
炭水化物の質的評価とは
日本人の食事摂取基準のなかに、GI値という項目があります。
炭水化物の性質を知るうえで、この指標に着目してみましょう。
高GI値食品の摂取によりすい臓からインスリンが分泌されます。
インスリンの過剰分泌が起きると今度は逆に血糖値が下がりすぎます。
すると低血糖状態になるので、ひどい空腹を脳の空腹中枢が感じます。
このようなことが繰り返されて糖質を頻回に摂取することが続くことでう蝕や肥
満が生じるのです。
日本人の食事摂取基準では、
炭水化物の摂取基準を全体のエネルギー摂取量の50%以上70%未満を目標量とし
ています。
そこでどのような炭水化物を食べたらいいのかを上手に選択していくことが大切
になってきます。
炭水化物(糖質)が多い食品
穀類、いも・根菜類、菓子類、甘味類
炭水化物(糖質)が少ない食品
肉類、魚介類、葉野菜、きのこ類など
砂糖だけでなく、炭水化物に含まれる糖類からも虫歯になりやすいので、
皆さんも上手に食材を選んで下さいね!
Miura