ヘルペスとは、ウイルスが原因で起こる口内炎の一種
口唇ヘルペスについて
まずヘルペスとは、疱疹のことで小さな水疱(水ぶくれ)や膿疱(うみがたまった状態)が集中的に群生して発生した状態をいいます。
その中でも口唇ヘルペスとは、唇や口の周りにできる疱疹で、「ヘルペス性口内炎」とも呼ばれます。ウイルスが原因で起こる口内炎の一種になります。
このウイルスは唇だけでなく体のどこにでも感染します。歯茎にも出る場合があり、その他にも顔面、角膜、脳、性器、手指などに感染し、その中で最も良くできる場所が口唇です。
感染の経緯としては、主に接触感染です。
ヘルペスに触れた手で別の場所に触ったり、皮膚や粘膜が直接ヘルペスと接触することで、人から人へ感染します。
(初期感染は生後6ヶ月~3歳くらいの幼少期が多く、親や祖父母からの頬ずりやキスなどによる接触感染という経路が多いようです)
ヘルペスウイルスには、一度感染すると
その後ずっと人のからだに住みつく特徴があり、口唇ヘルペスは幼少期に家族間でウイルス感染して以降、潜伏感染している場合が多く、健康時は発症しません。
しかし、風邪や疲労、体調不良、歯科治療などの刺激やストレスなどで免疫機能が低下すると潜伏するウイルスが暴れ出し、再発を繰り返します。また、強い紫外線を浴びることでもウイルスが再活性化し、再発することもあるそうです。
発症した場合の注意事項
・タオルや食器の共用は避けましょう
・自分自身の患部に触れた手でむやみにあちこち触らないようにしましょう
・手洗いを十分に行うなど、手を清潔にするようにしましょう
・なるべく安静に過ごし、十分な栄養と睡眠をとりましょう
・水ぶくれは破らないようにしましょう
予防法
①からだの抵抗力・免疫力を高める
日頃から栄養バランスの良い食事を取り、ストレスの少ない生活を心掛けましょう。
②ビタミンB群の補給を意識する
ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをしており、不足すると皮膚や粘膜の発育・成長が阻害されるといわれています。
③日頃から身の回りのものを清潔な状態に保つ
タオルや食器などの洗面用具を常に清潔にしておき、人の唾液に触れたりすることもないように心掛けましょう。
④なるべく紫外線を浴びないようにする
日焼け止めを肌に塗る、帽子をかぶる、UVカット機能のあるリップクリームを使うなど、口周りにも紫外線対策&保湿ケアを忘れないようにしましょう。
口唇ヘルペスは体の抵抗力が落ちたときに再発します。
そのため、再発を予防するには疲れやストレスをためる状況を避けることが大切です。
バランスの取れた食生活を心がけ、風邪をひかないよう手洗いやうがいを徹底するように心がけましょう。
KAWANO