カビが原因で起きる健康被害
カビが原因で起きる健康被害
カビが起こす健康被害についてみなさんはご存知ですか?
カビが起こす感染症について紹介します。
【カビが起こす感染症】
有名なもの4つ紹介します。
①気管支肺アスペルギルス症
疲労が溜まるなど免疫力が落ちている時にカビ(アスペルギルス・フミガーツス)を大量に吸い込むと発症することがある。気管支から肺にカビが入り肺や気管支にカビがはえる。
[ 症状]咳、発熱、呼吸困難
[発生源]布団、カーペット、エアコン
②癜風(でんぷう)
癜風菌は皮膚の常在菌
マラセチアという真菌が原因
汗かきの人や脂っぽい人に多く発症し感染力は弱いがごく稀に他の人に感染することもある。
[ 症状 ]背中や胸に茶色や白のカサカサした発疹が起こる
③水虫(足白癬)あしはくせん
白癬菌というカビの1種が、皮膚の角質層に寄生することで起こる。水虫に感染した人から剥がれ落ちたアカを裸足で踏んだりすると人から人へ感染する。
[ 症状 ] 足の指の間の皮が剥ける、水ぶくれができる
皮膚が湿ってジュクジュクになる、かゆみ など。
④カンジダ症
カンジダ菌は、カンジダアルビカンスという真菌によっておこる感染症。皮膚、消化管、膣内などに存在する常在菌で、普段は悪さをしないが身体が弱った時や抗生物質の使いすぎで異常繁殖を起こし皮膚や口腔内、膣などに感染症を引き起こす。
[ 症状 ]
口腔内や膣に白いカスのようなもの(白苔)が付着口腔カンジダの場合、ガーゼなどで拭えるが剥がすと赤く腫れ出血や痛みを伴うこともある。
口腔内のカンジダで白い苔が付着しない『萎縮性カンジダ』というものもある。
口腔カンジダ症は要介護高齢者、がん患者に多く見られる。
経口摂取の制限、唾液分泌の減少に伴う口腔乾燥、清浄化の低下、ステロイドの使用などが発生要因になる。
入れ歯の床は表面が多孔性で吸水性があるのでカンジダ菌が付着しやすく入れ歯そのものが菌のすみかになってしまう。
口腔カンジダを予防するには口腔清掃が欠かせません。
口の中や皮膚を保護する常在細菌叢を守るためにも抗生物質、ヨード、アルコールなどを含むうがい薬を長期的に使用するのも良くないそうです。
KIKUCHI