Q,セカンドオピニオンをお願いしたいのですが。 30代女性 130310
Q,はじめまして。
神戸市西区在住の主婦です(幼い子供が1人おります)
インターネットで貴医院を知りました。
突然ですが私の歯のことで相談したくメールいたします。
現在近所の歯医者さんで左下5番の根管治療?をしております。
この歯医者さんでは約1年半前から6カ月ごとに定期健診を受けておりましたが、1年ほど前から左下5番に小さな虫歯があると指摘されてました。
今すぐ削らなくてもよいとのことで、虫歯の進行を抑える薬を塗ってもらっていました。
先月の定期健診でも、治療してもそのままでもよいけれどどうする?と聞かれ、次の妊娠のこと等考えて今のうちに治療しますと答えました。
いざ治療したら結構大きい虫歯だったようです。
治療後3?4日してから治療部が少ししみ出したので念のため見てもらったところ、虫歯が大きかったから神経が炎症を起こしてるのかもと言われ、その場で神経をとられてしまいました。
私は恥ずかしながら全く知識がなかったので言われるがままに治療を受けてしまったのですが、後からネットで調べたら神経をとることがどんなに歯の寿命を縮めるか知りショックでした。
抜髄後は痛み止めを飲むほどではありませんが、歯が浮くような響くような違和感と時々ズキズキします。
根の治療は1回で終わらせ土台を作る作業をしようとしたようですが、歯ぐきからの出血があるようで、まだ土台は入れておりません。
次回(3/14)にどんなかぶせ物にするか決めるとのことです。
左下5番はかみ合わせで一番使っている場所なので、今後根が破折しないか不安ですが、見た目の問題も気になります。今の歯医者さんは、最初は目立たないようクラウンではなくレジン?にしましょうとおっしゃっていたのですが、前回の治療では結構深いのでクラウンの方がよいかもと、何気なく受けた虫歯治療がどんどん深刻になってしまい不安でいっぱいです。
現在このような治療途中なのですが、そちらでセカンドオピニオンといいますか状況をみてもらうことは可能でしょうか?
今の歯医者さんは最先端の機械(保険内でラバーダムとマイクロスコープを使って治療してくれています)が、このままでよいのか不安で、一度他の先生に診てもらいたいと思いました。
この年で自分の歯を失いたくないので予防等これから出来ることは何でもやるつもりです。
定期健診を受けていてもこのような結果なので、たぶん歯が弱い体質だろうと思います。
予防歯科についても教えて頂きたいです。
長くなってしまい申し訳ございません。
お忙しい所恐縮ですがお返事いただければ幸いです。
A、メールでのお問い合わせありがとうございます。
林歯科医院の林です。
小さな虫歯が、実は大きな虫歯だったということは、まれにありえることです。
ダイアグノデントという虫歯の深さを測る機械もありますが、エラーがないとは
言い切れません。
また、マイクロスコープを使うほどですので熱心な先生だと思いますよ。
現在、神経をとっているということですので、痛みがなくなり、根の治療が完了
したあとは、頑丈にするために噛む面は金属などで覆うというのが基本だと思い
ます。
見た目が気になる場合はセラミックなどで被せることになります。
ただ、残っている歯の厚みがある程度確保されている場合は、白いプラスチック
をつめるだけでいけることもあるかもしれません。
このあたりの判断はかみ合わせの状況でとても難しいところです。
セカンドオピニオンととして、私の判断が参考になるようでしたら勿論来院され
ても結構ですよ。
多くの意見を聞かれてご判断されることは大切なことだと思います。
参考になりましたでしょうか。
お返事をいただきました。
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林先生
こんばんは。
3/12にセカンドオピニオンという形で診察を受けましたMYと申します。
その際は長い時間話を聞いていただき本当にありがとうございました。
実はその後も抜髄した歯(歯茎もかもしれません)の違和感といいますか痛みがとれず
治療は根幹充填した状態でストップしております(土台形成の途中のまま白いセメントを詰めてあります)
歯の打診痛や響く感じはなくなったのですが、
先週くらいから夜寝ている時や横になっている時に歯がズキズキ痛くなるようになりました。
抜髄後1カ月経っているので不安になり、
また別の歯科でもレントゲンで見ていただきましたが根っこには異常は見つかりませんでした。
こういった場合、痛みの原因としてどのようなことが考えられるでしょうか?
今かかっている歯科で聞いてみましたが、
「痛いのならばまた根っこの治療をする」と言われました。
しかしあまり根の治療をやりすぎるのも歯の寿命を縮めそうで怖く、なかなか踏み切れません。
このまま夜痛みを我慢しつつしばらく様子を見るか再度根幹治療をした方がよいか、
林先生でしたらどのように考えますか?
長文失礼いたします。
A、抜髄後1カ月なら、よほどの事がない限り、レントゲンを撮影しても根っこには異
常は現われないと思います。
もっと日が経過して骨の吸収が起こった時にレントゲンに現われます。
どちらにしても抜髄してから痛みがでているのですから、原因はその歯のはずです。
「痛いのならばまた根っこの治療をする」というのは正解で
再度根幹治療をしてもらうべきだと思います。自然には治らないと思いますよ。
根の治療は、時にはとても難しいことがあります。
根の治療のやりすぎで、寿命が縮まることはないと思いますので
よく調べてもらって時間をかけて丁寧に治療をしてもらってください。
また何かありましたら連絡ください。