歯の豆知識
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- 『歯育て、子育て』
- 虫歯になりやすいのか、なりにくいのか?4歳までに決まる?
- 保険外の自由診療は、医師も技工士も時間をかけることができます。
- 歯を抜いたのに、抜いた場所がいつまでも痛いのは?
- 口臭とは?
- 「唾液」の種類と多くのいい性質について
- 口呼吸をしているとどうなるの?
- 歯の生え際がすり減っているのは、歯ブラシの当てすぎ??
- 歯周病と喫煙
- 歯の定期検診を行うと3倍、歯の寿命が長くなります。
- フッ素は安全?
- むし歯ってどんな病気?
- 妊娠中はどうして歯が悪くなりやすいの?
- むし歯菌って赤ちゃんにうつるの?
- 赤ちやんの歯はいつ頃からできはじめるの?
- 歯ブラシで100%磨けるのでしょうか?
- 歯周病はかならずかかる病気なのでしょうか?
- 乳歯の虫歯の特徴は?
- 歯周病は他の病気を引き起こすことがあるのですか?
- 唾液の多くのはたらき
- 新型タバコも注意が必要です!
- 子供の麻酔後の咬傷に注意してください
- はこべらは歯磨き粉としても使えるそうです
歯にいい植物
『キンマ』
キンマ(写真)はインドネシアで歯磨きの代わりに噛まれている植物です。
キンマには虫歯や歯周病予防の効果があると言われ、実際に噛んでみると歯医者さんの香り?が広がるそうです。
常緑のつる性木本で植物に刺激的な味臭があり、乾燥させた葉は健胃,去痰薬として使われます。
『ニーム』
インドの田舎ではニームという植物の小枝が歯ブラシ代わりに使われているそうです。
柑橘系で歯周病を防ぐ効果があるため、歯磨き剤にも使われています。
また、ニームは色々な皮膚疾患、糖尿病やガン、AIDSなどにも効用があり、さらに避妊効果や殺虫効果もあるとのこと。
このことで発展途上国における産児制限や無農薬農業の開発などへの使用に大きな期待がかけられています。
『ティートリー』
ティートリー(写真)はオーストラリアの原住民達に昔から使用され、細菌、真菌、ウイルスに効果的に作用します。
先住民族アボリジニの秘薬、万能薬として伝わり、体の免疫機能を刺激し、回復させるといわれています。
現在でもオーストラリアでは救急キットとして活躍し、歯磨き粉やマウスウォッュなどの製品や、歯科でも使用されることもあることから「歯科医の精油」とも言われています。
ペニシリンでおなじみの抗生物質も多くは植物から。・・・・植物って本当にすごいですね。
ちなみに、『薬』という漢字の由来は、・・・・草を食べて楽になること
『Drag』の由来は・・・・dry herb (乾燥したハーブ)
「酸蝕歯」(さんしょくし)Tooth Wear -虫歯じゃないのに歯が溶けるお話です-
歯は硬そうに見えますが、食べ物や飲み物で溶けることがあることをご存知ですか???。
実は、歯はpH5.5以下の酸性度の高い飲食物で溶け出します。
pH5.5以下の飲食物とは
コーラ・オレンジジュース・スポーツ飲料などの清涼飲料の多くはクエン酸かリン酸が含まれ、酸性度が高いため、歯が溶け、酸蝕歯の原因となります。
その他に、乳幼児用イオン飲料、ビール、ワイン、飲泉(温泉を飲むこと)、ビタミンC剤。
さらに、健康のためのお酢やレモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類も歯を溶かすのには驚きです。
また、拒食症、過食症、胃食道逆流症による胃液の逆流も胃液の酸で歯を溶かしやすくなります。
以下は典型的な酸蝕歯の写真です!
↑健康のために2年間黒酢を習慣的に飲み続け、きれいな歯が酸でデコボコになってしまいました。(痛みはないことが多いです。)
露出した象牙質は溶けやすいため、池のようにへこんでいます。
↑ 夏みかんを数年間食べ続けていたため、前の歯がすべて溶けてしまいました。体にいいと思っていたのに・・・!
柑橘類や梅干の大量摂取や胃液の逆流でも同じことがおこります。
酸蝕歯の予防と治療
このように、多くの食べ物が歯を溶かす原因になりますが、ある程度までは問題ありません。
しかし、これが毎日の日課になれば注意する必要があります。
健康のためのお酢を毎日飲むのであれば、口の中で長く置かず、すぐに飲み込むか、ストローを口の奥にあてて飲むなど、飲み方を工夫して、摂取時間を短くすることが大切です。
また酸性度の高い飲食物を食べた後は、歯の表面が酸によって軟らかくなるので、摂取直後に歯をみがくと、歯が簡単に擦り減ってしまうので、お茶や水などで口の中を中和するか、できれば30分以上たって唾液の働きで、歯の表面がもとに戻ってから行うようにしましょう。
唾液には口の中を元に戻す働きがあります。
このように唾液はとても大切ですが、寝てしまうと唾液の分泌が減少するので、寝る前にこのような歯を溶かすものは避けるべきです。
また、最近の多くの子供達が口で呼吸するため、口の中が乾燥し、酸性になった口の中を唾液で薄めることができず、さらにpHが下がり酸蝕歯になりやすくなるので注意が必要です。
口を閉じて鼻で呼吸する練習が必要です。
鼻炎があり鼻で呼吸しにくいようなら治療が必要です。
私の経験では、酸蝕歯は健康志向の人によく見かけます。
体にいいものを毎日摂取することが、逆に歯を痛めてしまうことはとても残念なことです。
一度、歯の表面に異常がないか、チェックを受けることが大切です。
治療としては、酸蝕歯は酸によって歯が溶かされているため、溶けた部分を修復することで治ります。
それほど進んでいない場合は、それ以上進まないように習慣を改めることが必要です。
歯の着色について
ペリクルとは
実は、歯はpH5.5以下の酸性度の高い飲食物で溶け出します。
pH5.5以下の飲食物とは
まず着色ができるメカニズムですが、歯の表面に存在するカルシウムがペリクルと呼ばれるものを吸着させるところから始まると言われています。
ペリクルというのは歯ブラシで簡単に除去でき、その1時間後には再び歯の表面に付くといわれているものです。
そしてペリクルの上にカルシウムと硫黄と硫黄の結合体が橋渡しをして食材に含まれる色素物質を引き込んでいきます。
そのため硫黄成分を多く含む飲食物をたくさん摂取すると着色しやすいことになります。
代表的なものは知っている方が多い、お茶・赤ワイン・コーヒーなどがありますが
その他に大豆食品・そば・ココア・チョコがあります。
着色をとる方法
着色をとるためには弱い着色の場合は市販で売っている着色除去用の歯磨き粉でとることができます。
しかし市販の着色除去用の歯磨き粉は研磨剤が粗いものが多く、歯の表面をかえって傷付けてしまいます。
歯科医院で取り扱っている『ブリリアント』などの着色除去用の歯磨き粉はイオンの力で着色を浮かすので歯の表面を傷付けずに着色を落とすことができます。
もちろん林歯科医院ににも置いています。
強い着色の場合は家での手入れにプラスして、歯医者で行われる専門的なおそうじでとることができます。
この専門的なおそうじも歯の表面を傷付けずに着色をとることが大切です。
着色をとっても歯の表面がザラザラしているとまた着色がつきやすくなり悪循環になります。
私たち歯科衛生士は、こびりついて落ちにくい着色を落としたあとに、以前よりもさらに表面をスムースにするために『リナメル』のような特殊なジェルで歯の表面を再石灰化させることで着色が再びつくのを防ぎます。
着色が気になる方はおそうじ(PMTC)できれいになりますので、私たち歯科衛生士にお任せください。
決して家で歯の表面を必要以上にこすりすぎないでくださいね。
「お茶と口臭について」
お茶には多くの成分が含まれています。
その中でも特にカテキンとフラボノイドが口臭に効果をもたらします。
カテキンは口臭の原因である微生物の繁殖を防いで臭いの元を断ってくれます。
さらに、臭いの成分を吸着させ、それを抑える作用もあります。
フラボノイドは活性炭のような微細構造があり、臭いの成分を吸着して消臭するという効果があります。
口臭に効果があるお茶
一番は、緑茶
緑茶に含まれるカテキン、フラボノイド、フッ素が口の中を消臭殺菌する事で口臭防止効果があります。
二番は、緑茶
ウーロン茶は虫歯や歯周病菌を抑える働きをもつ成分が多いです。
つづいて、紅茶
紅茶はフッ素が含まれてるので歯のエナメル質強化に役立つので口臭予防にききます。
三つとも原料は同じですが、加工方法が違います。
ウーロン茶は半発酵茶、紅茶は発酵茶されています。
しかし、緑茶は不発酵茶なため、そのままお茶の成分が残っています。
よって、口臭対策として一番に緑茶が出てきます。
その他ハーブティーや、最近注目されている、ナタマメ茶なども口臭予防に効くと言われています。
普段毎日飲むお茶について、このような効果が得られることを知ることができ良かったです。
ジュースはほどほどにしましょう。
ドライマウスについて
ドライマウスとは、唾液の分泌量が低下し口の中が渇くもので口腔乾燥症ともいわれます。
特に中高年の女性に多く、辛い症状としては
・口の中がネバネバする
・舌が痛い
・話しづらい
・食べ物が飲み込みにくい
などがあります。
舌が乾燥すると味覚障害が起こることも。
さらにお口の中が乾燥することで、細菌が増えるので口臭が起こったり虫歯や歯周病のリスクも高まったりします。
このドライマウス多くの場合は、ストレス、更年期による女性ホルモンの低下、薬の副作用、加齢に伴う口の周りの筋力低下などの原因が重なって発症するようです。
ストレスが深く関わっていることに驚いたのですが、確かに緊張していると口の中が渇いて話しにくい事ってありますよね。
ストレスが続くとどうしても唾液量は低下してしまいます。
では、ドライマウスにはどのような治療法があるでしょうか?
当院では、保湿剤の販売、お口の体操やマッサージ法、漢方による治療をお勧めしています。
お薬のように副作用を気にせず体を元気な状態にしてくれるそうなので気になる方はお声をかけて下さいね。
また先ほどお話ししたようにストレス対策は非常に重要です。
まずは、この病気をあまり深刻に考え過ぎずに、気分転換に運動や趣味を楽しむ事などをおすすめしています。
『歯育て、子育て』
子育てに迷いはつきものですが、「健やかな乳歯を育てる」ということには迷わないで下さい。
「どぉせ乳歯は抜けるから」「ニュースなどで乳歯の虫歯は減っていると聞いたから」と乳歯の健康を甘く考えていると、将来大変なことになります。。
子どもが4歳までに虫歯ゼロであごの発育の良い理想の乳歯列を育てておくと、将来そのお子さんには美しい健康的な永久歯列というプレゼントが待っています!!
遺伝や進化の影響もあるので、育て方だけで100%理想の永久歯列を獲得することは難しいのですが、虫歯予防や悪い癖をつけさせないなど親の心がけ次第でコントロールできる部分は、とても多いのです。
乳歯の間に隙間ができて心配されるお母さんもいらっしゃいますが、これはとても良いことです!
乳前歯の間に隙間があるのは、あごの発育の良い証拠。
十分育ったあごからは、永久歯だってらくらく萌出。
乳歯が正しい位置に先導してくれるから永久歯だって迷わず正しい位置に生えることができるのです。
毎日栄養バランスの良い食事を楽しく良く噛んで食べるよう心がけてみてくださいね。
虫歯になりやすいのか、なりにくいのか? 4歳までに決まる?
皆さんは自分が虫歯になりやすい、又はなりにくいと感じたことはありませんか?
実はその性質は4歳までに決まると言われています。
虫歯リスクに一番関与している菌(ミュータンス菌)は4歳までにケアするかどうかで今後の定着菌数が倍ほど変わってくると言われています。
しかし4歳までにケア出来なかった人が全て虫歯になると言うわけではありません。
虫歯への原因として糖分の取り方、お口の乾燥、ケアの仕方なども関与しています。
私たちも日ごろから一人一人に合ったケアの指導をさせて頂いています。
またフッ素を導入するのが重要となります。
お家での低濃度フッ素を毎日することと、当院でもしている高濃度フッ素を定期的に塗布して頂くことで、より強く虫歯のリスクを減らすことができます。
自分では充分にケアしているのに虫歯ができやすいと感じている方など一度相談下さい!
保険外の自由診療では、歯科医師も技工士もゆっくりと時間をかけることができます。
被せ物について
被せ物には様々な種類があり、それぞれ良い点、悪い点があります。
被せ物で特に大事なことは、”歯と被せ物にいかに隙間をつくらないか”ということです。
どんなに見た目の綺麗な被せ物を入れても、ぴったり入っていなければなんの意味もありません。
どうやったらぴったりとはいるものができるか、再度みんなで確認しました。
しかし、せっかくこのことがわかっていても、どうしても保険の被せ物では使える材料が決まっていますので、ぴったり作るということに限界があります。
保険点数の低さを考えると、時間をかけると赤字になってしまうというのも大きな矛盾です。
被せているもののわずかでも隙間があると、そこから悪化していきます。
いいものを作るには少しの妥協も許されません。
保険外治療では、そういったことがない様にいい材料を使い、時間をかけて、いい技工士の下で被せ物を作っていくことが可能です。
保険外の自由診療では、歯科医師も技工士もゆっくりと時間をかけることができます。
大切な歯なのですから、費用がかかってしまいますが、それだけの価値があるのです。
白い歯だから高いというだけではないのです。
長持ちをする治療というのは行程も沢山増えるのですが、より長く患者様にご自身の歯で食べ物を食べて頂けたら、、、と思いました。
また気になることがございましたらスタッフにお声かけください(^-^)
歯を抜いたのに、抜いた場所がいつまでも痛いのは?
歯を抜いたのに、抜いた場所がいつまでも痛い、そんなことはありませんか?
それはドライソケットという症状です。
ドライソケットとは、抜歯したときに出血が少なかった場合や抜歯後に強いうがいなどを繰り返すことにより血餅(血のかたまり、かさぶたのようなもの)の形成が不十分になることで抜歯した骨の部分がむき出しになってしまうことです。
ドライソケットの原因で多いのは抜歯後、気になって何度もうがいをしてしまうことです。
また、ストローで飲み物を飲んだり、咳をしたり、鼻をすすったりすることで血餅が取れることがあります。
喫煙も傷口の治りを悪くするのでドライソケットを引き起こす原因となります。
治療は基本的に痛み止めと抗生剤を服用します。
抜いた穴をきれいに洗浄し、ガーゼに薬を塗り穴につめておくと随分楽になります。
一度できたドライソケットは完全に治るまで数日がかかるので、辛抱よく治療を続けることが大切です。
口臭とは?
口の嫌な臭い・・・・・・口臭についてまとめてみました。
口臭とは?
口から吐き出される悪臭の総称が「口臭」で、「生理的口臭」「病的口臭」「外因的口臭」「心因的口臭」の4つに分けられます。
生理的口臭
寝起きや空腹時、ストレスなどの生理的な理由や加齢によっても発生するもの。
病的口臭
口の中や体の病気に由来するものです。
外因性口臭
ニンニクやネギなどニオイの強い食品を食べたり、喫煙したときに発生する口臭。
心因性口臭
本人は口臭があると思い込んでいるけど、実際には認められないもの。
生理的口臭や、病的口臭の発生原因は、その約8割以上が口の中にあるといわれています。
口の中の食べかす、はがれた粘膜などのタンパク質を細菌が分解することで口臭が発生します。
これらを予防するためには、口の中の汚れや細菌を少なくすることが大切。
口の中を清潔に保つようにしましょう。
また、入れ歯による口臭もあるため、普段から「入れ歯洗浄剤」でこまめに洗浄するようにしましょう。
口臭の原因別対策
舌苔が原因
気になる人は1日1回ケアを!
健康な人の舌はピンク色ですが、人によっては舌の中央に白い苔のようなものがつくことがあります。
歯垢と同じく細菌のかたまりで、口臭の原因になります。
また、抗生物質など薬の影響や糖尿病などの病気によって、色や量が変化します。気になるときはハブラシやタン(舌)クリーナで掃除をしましょう。
だ液の減少が原因
口のうるおいを保つように!
口の中は唾液によって自浄作用が働いていますが、唾液が少なくなると口の中が渇き、粘膜の剥離したものがたまったり、細菌が増殖しやすくなるので、口臭の原因になります。
歯みがきや粘膜ケアをしたり、こまめに水分を摂るなど、口のうるおいを保つようにケアを心がけましょう。
歯周病やムシ歯菌が原因
なにより治療を優先させて!
歯周病が原因で、口臭が強くなることがあります。
また、ムシ歯が重症のときにも、口臭を発生する場合があります。
歯みがきによるケアはもちろん、歯科医院できちんと治療をしてもらい、いやな口臭を下から断ち切りましょう。
歯垢が原因
口の汚れをほおっておかないこと!
歯垢の中の細菌が、食べかすなどのタンパク質を分解して、口臭を発生させます。
歯垢による口臭を防ぐには、なにより丁寧な歯磨きを食後に行うこと。
また、入れ歯やブリッジは汚れがつきやすいので、きちんと思想するようにしましょう。
食べ物が原因
時間がたてば、自然と消えます!
ニンニクやニラ、ねぎなどに含まれるニオイ成分は胃で消化されたあと、血液によって体内をめぐり、肺を経由し、口臭となって吐き出されます。
またアルコールは分解される際にニオイを発生します。
多くは時間とともに消えますが、気になるときは洗口液や口中清涼剤などを使いましょう。
全身の病気が原因
まずは根本的な治療を。
たとえば糖尿病の人は、特有な口臭があり、ほかにも胃腸や呼吸器、鼻疾患など、全身の疾患が原因で発生する口臭があります。
病気によって、ニオイの種類も変わりますが、いずれも口の中を清潔にするだけではニオイを取り除けません。
根本的に病気を治すため、医療機関へいきましょう。
口臭は1日の中でも変化します!
口臭の強さは1日の中でもさまざまに変化をします。
たとえば起床時や空腹時は唾液分泌が減少し、細菌が増殖した状態になり、口臭が強くなります。
また、ストレスや緊張時にも唾液の分泌量が低下し、口臭が強くなります。
「唾液」の種類と多くのいい性質について
1日の唾液の総分泌量は1~1.5リットルにもなります。
唾液には2種類あります。
唾液には2種類あります。
漿液性唾液
耳下腺より分泌され水とタンパク質が主で、比較的量が多め。
よく噛んで食べると、この唾液(サラサラ唾液)が出て美味しく食事ができます。
粘液性唾液
舌下腺より分泌され水と糖タンパク質が主で、比較的量が少なめ。
ストレスやイライラすると、この唾液(ネバネバ、カラカラ)が出ます。
唾液には多くの機能があります。
例えば…
・消化作用 = アミラーゼという酵素がでんぷんを分解する
・粘膜保護作用 = 粘性タンパク質が口腔内の粘膜を保護する
・円滑作用 = 飲み込む、発音するなどの機能をスムーズに行う
・洗浄作用 = 口腔内や歯面を洗い流してくれる
・緩衝作用 = 口の中に酸が入ると、それを中和するよう保つ
普段は気にしない唾液の成分には人が健康維持し快適な生活を送るために様々な機能があることがわかりました。
林歯科医院では唾液検査も行っております。
虫歯になりやすい唾液か、なりにくい唾液か、などを診断できます。
お気軽にお声掛けください。
口呼吸をしているとどうなるの?
口呼吸とは、口から入った空気は口腔内の水分を奪い取りながら荒々しく肺へと吸い込まれるという呼吸法です。
口呼吸をしているとどうなるの?
1.全身問題
細菌やウイルス、有害な排気ガスなどが、肺の中に入り込み、体全体の免疫機能を狂せ、風邪を引きやすくさたり、喘息、アレルギーなどの引き金となります。
2.虫歯・歯周病
唾液が分泌されてもすぐに乾燥してしまうため細菌の活動が抑制しきれず進行させてしまいます。
3.美容
顔がたるみやすくなりだらしなく貧相に見えます。
口呼吸チェック
- いつも気付けば口が開いている。
- 口を閉じるとアゴに梅干し状のシワができる。
- 食べる時に音を立てる。
- 起床時、口が乾いている。
- 唇が乾いている。
- 歯軋り、イビキ
今すぐ見分ける方法
鼻で空気を吸ったり吐いたりの繰り返しを全速力でやってみてください。
少しでも鼻をすする音がしたら口呼吸と判断されるそうです。
できるだけ、口を閉じる意識を日頃から心掛けて過ごし、気付くことが大切です。
歯科医院の歯ブラシとスーパーの歯ブラシの違いは?
患者様からの
『歯科医院の歯ブラシとスーパーなどで売っているものはどこが違うのですか?』
という質問にお答えしたいと思います。
歯ブラシの選択基準としては、市販品では値段、大きさ、毛の固さなど自分自身の好みや目的にあったものを選ぶのに対し、歯科医院の歯ブラシでは、歯科医師・歯科衛生士が患者様個人個人のお口に合った歯ブラシをおすすめします。
また歯ブラシの構造的には、一概には言えませんが、歯科医院の歯ブラシは、理想的なブラッシングがしやすいように、シンプルでコンパクトな構造になっているものが多く、歯科医院でのブラッシング指導を受けた上で使用することを前提に作られています。
これは、ブラッシングテクニックを活かし、歯ブラシの毛先、脇、かかとなどを十分に活用して磨きにくい部分までしっかりと磨きやすいように設計されているためです。
市販品では、国民の標準的、平均的な磨き方をすることで歯間部などのプラークが落とせるように多少複雑な構造になっているものがあるようです。
歯ブラシは、歯科専売品・市販品を合わせると数えきれない程の種類があり色々試すのも楽しいと思います。
毎日使う物なので、一度歯科医院でのブラッシング指導を受けていただき、自分に合った歯ブラシを見つけてみるのはいかがでしょうか。
歯磨き粉については、新しくできたニュースレターに掲載していますので、参考にしていただけたらと思います。
来院されたみなさまにお渡ししていますが、ホームページでも閲覧できます。
歯の生え際がすり減っているのは、歯ブラシの当てすぎ??
歯の生え際のすり減りはなぜ起こるのか???。
皆さんは鏡などで自分の歯の生え際が “すり減っている” と感じたことはありませんか?
私たちも歯医者に来てくださる皆さんの歯を見ていると、歯の生え際がすり減っている方を良く見ます。
これは一見歯ブラシの当てすぎによるものと思われがちですが、原因はこれだけではありません。
もう一つの原因は…そう!噛み合わせです!
過剰な噛む力によって、エナメル質とセメント質の境目に引っ張り応力が集中して、歯に亀裂が生じてしまいます。
噛む力は歯をすりへらすだけではなく、顎の骨にまで悪影響が生じる可能性があります。
これらもなるべく早い発見が大切となります。
なかなか自分では発見しずらかったり、原因がわかりずらい所ではあるので、是非気になる方は検診して見てくださいね!
歯周病と喫煙
喫煙と歯周病について
喫煙をされている方は歯周病にもなりやすいといわれている、その原因は?
まずはたばこに含まれるニコチンやコチニンが免疫力を下げることを挙げられます。
そのため、喫煙者は歯周病細菌に弱く、正常の人よりも歯周病になりやすいのです。
その次にニコチンは血液循環を悪くしますむっそのため、歯肉にも血液循環が悪くなり、栄養障害や組織障害がおこり、歯周病が進むのです汗そして、歯周病になっても出血しないため自覚しにくい原因となります。
そのほかにも喫煙すると、プラークが付着しやすい研究もあります。
このように、喫煙すると歯周病になりやすいのです。
汗たばこを吸われている方は定期的に検診に来られることをお勧めします。
私の周りの歯科医師の友人にも喫煙者がいます。
歯医者として、たばこは体に害があることをわっかても、なかなかやめれないそうですあせる同じように、たばこをやめたくても、やめれない方も多いではないでしょうか?
禁煙は本人だけでなく、周りのサポートも必要ですよねシラーわたしもこれを機に喫煙と歯周病の関係をより多くの方に知ってもらい、自分なりに禁煙支援をやっていきたいと思います。
歯の定期検診を行うと、3倍、歯の寿命が長くなります。
定期健診の必要性についてまとめてみました。
①おそうじも治療もしない。
②おそうじせずに治療だけする。
③おそうじも治療もする。
とわけてアメリカの歯周病専門医が10年間で失う歯の平均本数を調べた所
①3.6本 ②2.3本 ③1.1本と約3倍程差が出ました。
また歯を失うリスクに影響のある主な原因として喫煙とメインテナンスの頻度が重要であるともされています。
やはり痛みなどの症状がないと遠のきがちですが、自分では知らない間に虫歯や歯周病が進行し、歯を失うリスクが高まります。
私たちもきちんとした説明をし、みなさんが安心し、楽しく持続していけるように頑張ります。
フッ素は安全?
上水道にフッ素を入れた結果生じた斑状歯などのようにフッ素に関しては、過去にさまざまな議論がありました。
しかし、フッ素は、水、土、海水などの自然の中に広く存在していて、緑茶の葉やえびやメザシ、海産物などの食品にも含まれています。
1日3回の歯磨きのうがいの後に残るフッ素の合計は、日本茶に含まれるフッ素の量とほぼ同じです。
ですから歯磨き剤に入っている程度の量では、健康への影響はないと考えられます。
むし歯ってどんな病気?
口の中にいるむし歯菌(ミユータンス菌など)が主に砂糖を利用して「デキストラン」と呼ばれるネバネバした物質を作ります。
これによって歯の表面に細菌の塊りである「プラーク」が形成され、この中でできる「酸」によって歯が溶かされた状態がむし歯です。
つまり、細菌がなければ砂糖が歯についていても虫歯にはならないのです。 砂糖と細菌が歯と出逢って虫歯ができるのです→三つの輪
妊娠中はどうして歯が悪くなりやすいの?
・飲食の回数が増えて、口の中が汚れやすくなる。
・唾液がネバネバした状態になり、口の中の細菌が繁殖しやすい環境になる。
・からだのホルモンの状態が変化して歯肉の炎症を起こしやすくなる。
・つわりで気分が悪かったり、動作が活発でなくなるので、歯をみがくのがおっくうになる。
このように妊娠したら口の中のばい菌が増えやすくなるのです。
つまり妊娠したからといって歯が悪くなるのではないのです。
できるだけ、工夫して口の中が汚れないように注意しましょうね。
もしも妊娠中に治療を受ける場合は、安定期(16〜27週)が適していますが、できるだけ妊娠する前から早期に歯の健康診査を受けることをおすすめします。
むし歯菌って赤ちゃんにうつるの?
歯が生える前の赤ちゃんの口の中には、むし歯菌は存在しません。
しかし、むし歯菌は赤ちゃんの周囲の人から唾液を介して、赤ちゃんの口の中にうつっていくことがわかっています。
すると、歯が生えると間もなく、むし歯菌はロの中に住みつき増殖していきます。
つまり、赤ちゃんヘ口移しで食事を与えたり、大人の使っている箸スプーンで与えると感染してしまうのです。
しかし、まずは、赤ちゃんが健やかに成長してくれることが第一です。
あまり神経質にならず、むし歯になりにくい環壊を作ってあげましょう。
それには、ママやパパ自身のむし歯菌を減らしていくことが大切です。
そして、赤ちゃんの歯が生えてきたら、歯の手入れを行いましょう。
赤ちやんの歯はいつ頃からできはじめるの?
赤ちゃんの歯は、生後6か月ぐらいに生え始めます。
しかし、その歯の元は、妊娠と気づくか気づかない妊娠6〜7週目から作られ始め、12〜13週になると硬い組織もでき始めています。
つまり、生まれる前からすでに赤ちゃんの歯は成長し始めるので、強い歯にするためには、歯の作られる時期のママの栄養が大切です。
歯ブラシで100%磨けるのでしょうか?
歯ブラシ指導をすることにより、患者さんがきっちりと磨けることを期待するのですが、これはかなり難しいようです。
私でも本当に完璧に磨けていないと思います。
やはり、くやしいですがスタッフによる定期的な歯のクリーニングが必要です。
自分では全部できないようです。
歯周病はかならずかかる病気なのでしょうか?
遺伝的に予防できない場合もありますが、普通は歯周病の原因となる歯垢や歯石を毎日の歯磨きや定期的なPMTCを受けることで予防することができます。
逆に遺伝的に歯周病になりにくい人もいるようです。
乳歯の虫歯の特徴は?
・乳歯の虫歯は永久歯に比べて、一時に多数の歯・多数の歯の面(咬み合わせの面や、歯と歯の間の隣接面など)に広がりやすい。
・虫歯の進行がきわめて早い。
短時間のうちに歯面の大部分が崩壊したり、根の部分だけが残る状態になることがある。
このため、乳歯の虫歯は治療することも大切だが、多数の歯に虫歯がある場合は、まず虫歯の進行を抑えることが肝心です。
子供の虫歯は、進行が早いことに加えて本人の自覚症状が少ないために、気が付かないうちに神経にまで虫歯が進んでいることがある。
・乳歯の虫歯は、上の前歯(歯と歯の間)
・下の奥歯(咬み合わせの面)にできやすい。
小児歯科のページ
歯周病は他の病気を引き起こすことがあるのですか?
口の中の歯周病を引き起こす細菌の数が多くなると、それが血液や呼吸器内に入り込み、糖尿病、心筋梗塞、誤飲性肺炎、早産などを引き起こすことがあります。
歯周病のページへ
この続きの豆知識はブログのページに掲載しています。
その他のお話はQ&Aのページにも書いてありますのでそちらもご覧くださいね。