口の中を衛生的に保てば、医療費を削減できるお話。
最近、口の中のばい菌が、脳や心臓に悪影響を及ぼすということがよく報告され
ています。
先月、9月28日には、浜松医科大から、特定の虫歯菌が、脳出血のリスクを
約4倍高めるが、逆に、脳出血患者においては、
口の中を衛生的に保てばの再発予防に役立つ可能性があることが報告され、
5月20日には、新潟大歯学部から、歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係について、
遺伝子レベルでの証明に成功したとか・・・・・・
9月29日のNHKの『総合診療医ドクターG』という番組で、
口の中の、緑色連鎖球菌が、感染性心内膜炎を起こした人のことが取り上げられ
ていました。
つまり、口の中を清潔に保つ事がいかに大切であるということが
ここ最近、とてもクローズアップされてきています。
さらに、
トヨタ関連部品健康保険組合と豊田加茂歯科医師会の共同調査で
歯の定期検診を受けて、きちんとケアをすると
年間の総医療費が低くなることが報告されました。
下のグラフを見ると、定期検診を受けている人は、
48歳までは、定期検診の費用で少し平均より高いが、
49歳を過ぎてもそんなに医療費は増加ていないことがよくわかると思います。
組合は、歯が悪いと、繊維性のものや硬いものがが噛めなくなり、
食事が偏より、それが糖尿病や骨粗しょう症などを招き、体全体の健康に影響を
与えると分析。
歯の寿命を延ばすことは、健康で明るく元気に過ごせる健康寿命を延ばすことに
つながります。
平均寿命が長い日本においては、歯と全身の健康のこの深いかかわりに
もっともっと関心をもってもらいたいものですね。
夏ごろに、NHKの『ためしてがってん』という番組で放送された
歯周病菌と体の病気の関係についてのビデオは待合室で時々流していますので
是非ご覧下さい。