ギランバレー症候群
昨年私の友人が、ギランバレー症候群という病気で半年間入院した。
原因は、焼き鳥屋で大量に食べた生の鶏肉についていたカンピロバクターという細菌らしい。
家族で注文したものの、誰も食べないので1人で4人分食べたとのこと。
食中毒菌であるカンピロバクターの先行感染に対して
抗体が誤って自己の末梢神経も攻撃してしまうという自己免疫応答によってギランバレー症候群が発症した。
大量のカンピロバクターに対して抗体が異常に反応したせいだろう。
細菌が少なければきっと軽い症状ですんだはずです。
話は変わるが、
先日テレビで、ビブリオ・バルニフィカスについて放送されていた。
この菌は海の魚や貝類、カニなどに付着しているらしく、
それが付着した刺身や寿司、
あるいは十分に加熱せずに食べることにより感染する場合と、
岩場や砂浜で貝殻などで足などを切ってその傷口から感染する場合がある。
日本では1年間に4人くらい死亡している。
この細菌に感染しても、健康な人は軽い下痢や腹痛程度ですむと考えられます。
しかし、免疫機能が減弱している人や、肝硬変、肝臓がんなど肝臓疾患のある人、
鉄欠乏貧血などで鉄剤を内服している人など、感染危険度の高い人、
さらには、糖尿病の人、アルコールを大量に嗜む人、
喘息などの治療目的でステロイド薬剤を使用中の人などは注意が必要です。
この二つの話からわかることは
まず、できるだけ細菌の量を減らすように注意すること。
常にまな板からの感染や食べ物の管理に注意し、
危険なところの認識が必要で無謀なことをしないこと。
そしてあとは自分の体の自己管理です。
同じ細菌の量でも人によって差があるということですね。
またまたこの前の免疫力の話と同じようなところへ行き着いてしまいました。
健康な体を作ることは何かにつけて、それだけ大切なことなのです。