『所さんの目がテン』という番組
先月の『所さんの目がテン』という番組で口臭の原因について面白い実験をしていました。
歯垢、舌の汚れ、虫歯、歯周病の菌を採取し、シャーレーで48時間培養して、
この4つを街の人に中身を知らせずに嗅いでもらい、
一番臭いものを選んでもらうと、
その結果一番臭いのは歯周病の菌と答えた人が圧倒的多数でした。
そこで、機械で臭いの強さを測ってみると、
歯垢は302。
舌の汚れの匂いは388。
虫歯は423。
そして、歯周病はなんと753でやはりダントツでした。
街の人の反応と臭いの強さはほぼ同じだったのです。
なぜ歯周病が口臭の主な原因になるのかというと、
口の中には、200~300種類の細菌がいると言われていて、
それぞれの臭いの違いは、繁殖している細菌の違いで、
舌の汚れはカンジタ菌、
虫歯はミュータンス菌、
歯周病はスピロへータという菌が原因で、
歯垢はそれぞれの菌が少しずついます。
つまりスピロヘータという菌が特に強い臭いを出す菌なのです。
口臭を防ぐためには、まず歯周病にならないようにしなくてはいけません。
以前、口臭の原因の90%は舌の汚れだという報告がありました。
しかし舌の汚れは食事をすることにより自然に掃除できるという報告もあり、どうも納得できない内容でした。
舌の汚れを落とそうとして、舌をこすり過ぎて舌に傷をつけるのも問題でした。
それに較べると、今回の実験は科学的で信憑性が高いと私は思います。
また、今回の番組では電動ブラシの実験報告もあり、
1秒間に500回の振動が起きる最新式の電動歯ブラシと普通の歯ブラシで磨いて比較すると、どちらも同じところに汚れが残ったままという結果でした。
つまりどちらの歯ブラシでも、当てていない部分の汚れは落ちないので、
まんべんなく歯に当てて磨くことが重要だということでした。
これもとても納得できます。
私が試した結果でも、ほとんどの電動ブラシは毛が硬く、
歯と歯の隙間や歯ぐきと歯の隙間にあてるのが難しいと思います。
私も昔は電動の音波ブラシをメインに使っていましたが、
今は時間のある夜だけは、柔らかめの手動の歯ブラシで時間をかけて丁寧に磨いています。
所さん、いい情報ありがとうございます。