睡眠時無呼吸症候群
最近よく話題になる睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害は、
重症ではない場合は、歯科でのマウスピース(スリープスプリント)で障害を緩和できます。
うまく気道の閉塞を改善するのには、このマウスピース(スリープスプリント)をただはめるだけではなく
装着感がよい形に作成し、適切な位置に装着しなければ効果はでません。
うまく調整すると、装着したその日から、元気になる事を自覚できます。少なくとも、いびきは止まるはずです。
なぜ、断言できるかですが、・・・・自分自身でいくつも作って試してみたからです。
何度も試してわかりました。
1、きつ過ぎると、ストレスを感じて逆に眠りにくい。
2、ある程度のあそびが必要。
3、気道の閉塞を変化させすぎると、顎関節に問題を起こします。
4、睡眠中の筋弛緩による舌根部や軟口蓋の位置の変化を顎の位置で修正させる練習が必要
このことは、自分で試さないと理解するのは難しいと思います。
幸か不幸か、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の検査はしていませんが、
私自身が夜中に呼吸が時々止まるという自覚症状があったので、自分で試してみたのです。
費用ですが、
このマウスピース(スリープスプリント)は保険が効きます(1割負担で約4千円、3割負担で1万円強です)が、呼吸器内科での検査と診断が必要です。
疑いが認められるが、診断書がない場合は、保険が効かず、31,500円必要です。
呼吸器内科での検査の多いパターンは、携帯型の簡便な装置(アプノモニター)で在宅検査を行ないます。
この検査で、睡眠時無呼吸症候群 が疑われると、入院して睡眠ポリソムノグラフィ検査を行う。
この入院の費用が20,000円~50,000円くらいかかることが多いようです。
先日も、入院費用が高いので、保険が効かなくてもいいので、自費での作成を希望される方もおられました。
ただし、重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の場合はCPAPなどの他の方法の併用が必要です。
また、まれですが、脳疾患や心疾患による、中枢性眠時無呼吸症候群の場合や、残存歯が少ない場合マウスピースは有効ではありませんのでご注意ください。
扁桃腺肥大や軟口蓋肥大が原因の場合は、耳鼻科での手術が必要です。
さて、睡眠時無呼吸症候群の治療方法として、もう一つ『ナイトデンチャー』というものもあります。
私自身で使用したところ、スリープスプリントよりも違和感が少なく、とても快適です。
(上の写真は、現在私が使用しているナイトデンチャーです)
『ナイトデンチャー』の詳しい内容は、現在セミナーの講師をされている、河合歯科医院と、越久村歯科医院のホームページを参考にしてください。
『ナイトデンチャー』は、保険が効かず、自由診療で、現在12万円頂いています。
ただし、個人差があり、ナイトデンチャーより、スリープスプリントの方が効果が出る場合も
あるようですので、まずは保険適応のスリープスプリントを、お試しください。