「顎成長不全の診断」というセミナーへ参加してきました。
現代人、特に最近の子供たちは、顎の成長に異常が見られることが多く、それが原因で、呼吸不全・顎関節症・歯列不正・咬合異常が起こっています。
正常なものが壊れて治すのが、西洋医学なのですが、もともと正常でないものが壊れた場合、元にもどすだけだはなく、正常な状態にもっていく必要があり、とても複雑な状況になっています。
最近の子供たちには、この頻度が高くなっています。
キャメロンディアスさんの口元はとても健康そうに見えます。
「この健康そうに見える」というのがポイントです。
回りの人たち、子供たちをよく観察してみてください。
みんながこのような口元なら、心配ありません。
もちろん口元だけではなく、目の輝きにも注目してください。
正常な顔のそれぞれの筋肉の発育は、明るい表情を生み出します。
逆に、暗い表情は筋肉の発育に問題があるかもしれません。もちろん機嫌の悪いときはだれでも暗いですよ。
正しい姿勢で、食べ物をよく噛んで、ストレスのない明るい表情で、いつもうまく筋肉をスムーズに動かしていれば、大丈夫なはずなのです。胎児や乳幼児の時の環境ももちろん大切ですが・・・・・
しかしこのことがうまくできずに、顎の成長に異常が起こると、呼吸不全・顎関節症・歯列不正・咬合異常という症状が現れ、それを治すのはとても大変です。かなりの知識と経験が必要になってきます。
このことを勉強することと、
このようにならないように、顎が正しく成長するためのアドバイスをすることは、私たち歯科関係者には、とても大切です。
ただ、すべての技術を高いレベルで自分で行うことは出来ないかもしれません。とても多くの時間と労力が必要です。
たとえば、歯科矯正にしても、歯並びだけではなく、顎の骨の関係も適切に矯正できるだけのテクニックが必要ですし、大人の場合の重度の睡眠時無呼吸症候群の患者さんに対しては、マウスピースでは不可能で、オトガイ舌筋の上3層を切断することが必要なケースがあり、とても高度なテクニックが必要です。
しかし、自分にできないとしても、少なくとも患者さんに適切な情報を提供して、その技術のある歯科医院を紹介できるように連携をとっておかくことが、患者さんのためになると思っています。そのためにも自分にできるできないにかかわらず多くのセミナーへの参加は大切です。
今回の、顎成長不全に対するアプローチは、虫歯治療や歯周病治療よりも難しいこれからの課題と言えるかもしれません。