歯の成長発育
勤務医の杉本です。
寒い日が続いていますがみなさん体調をくずしたりしていませんか?
今回勉強会で、咬み合わせの分類と歯の成長発育に関することについて勉強会を行いました。
咬み合わせの分類にはいくつかありますが、その中の一つにAngleの分類というものがあります。
これは永久歯が生え揃った状態での、奥歯の咬み合わせの状態を評価するもので、Ⅰ級からⅢ級に分けられます。
この分類から、大まかな咬み合わせの評価ができます。
子供の歯にも似たような分類があり、この時の状態と、乳歯の間の隙間の有無によって将来的なAngleの分類が大まかに決まってきます。
理想的な咬み合わせはAngleⅠ級と言われており、矯正などでもこれを目指して治療を行なっていきます。
また、実際の年齢とは別に、歯年齢というものがあります。
これは、歯の生えてきている状態によって様々な段階に分類されます。
歯が生えてくる順番と時期は大体決まっており、個人差はあるにしてもそこまで大きくずれることはほとんどありません。
子供の歯の治療では、今現在の年齢とこの歯年齢を考えて治療方針を決めています。
基本的には歯を残して自然に抜けてくるのを待ちますが、
そろそろ大人の歯が生えてくる時期であれば、子供の歯を抜くこともあります。
ただし、時期が早すぎたとしてもどうしても歯を抜かなければならない場合もあります。
その時は保隙装置というものを使って大人の歯が生えてくるスペースを確保することがあります。
この装置についてはまた改めて詳しく書きたいと思います。
口の中は虫歯や歯周病だけでなく、咬み合わせや歯並びも非常に重要ですので、疑問点などありましたらお気軽にお尋ねください。
杉本でした。