舌苔、剥離上皮膜の除去方法
今回の勉強会では舌苔、剥離上皮膜の除去方法について調べました。
人生の最終段階では、全身疾患や薬物服用、加齢、口腔機能低下に伴い、唾液分泌の減少や自浄作用が低下し、口腔乾燥、口腔汚染が認められる方が多く、粘膜などに舌苔や痰、剥離上皮膜等が付着しやすくなります。
このようなものを放置してしまうと、肺炎のリスクが高くなったり、咽頭部細菌の増殖にもなってしまいます。
なので、歯磨きだけではなく、粘膜ケアが大切になります。
まずケアの上で大切になるのが軟化させることです。
十分に軟化させずに無理に除去しようとすると、粘膜が傷つき出血する恐れがあります。
口腔保湿剤を1センチ程度出し、スポンジブラシの先端に馴染ませて、その後回転させながら全体にまじませてください、それから口腔清拭シートで拭き取ってください。
これを何度か繰り返します。
決してピンセットやブラシなどで無理にとったりしないでください。
また剥離上皮膜は6時間程度で再付着してきます。
なので毎日のケアが必要となってきます。
ポイントとして、スポンジブラシと口腔保湿剤による軟化が必須であること、「軟化⇒除去⇒回収」を繰り返すこと、無理に汚れを粘膜から剥がさないこと。
御家族の方のサポートが必要となります。上記のことを忘れずに口腔衛生を保ちましょう。
Koreeda