次亜塩素酸水に問題あり!と最近言われていますが?
次亜塩素酸水に問題あり!と最近言われていますが?
最近、安全であるはずの「 次亜塩素酸水に注意」という表現をたまに見かけます。
それはどうしてでしょうか?
次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムを間違えると大変危険です!
新型コロナウイルスの感染予防でお店の入り口に消毒液をよく見かけると思います。
アルコールや、 次亜塩素酸水、また手すりなどの消毒に次亜塩素酸ナトリウム溶液というのを聞いたことがありませんか?
今回よく似た名前の次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムの違いについてお話したいと思います。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム溶液の主成分はよく似ていますが、実は、全く異なる物質です。
次亜塩素酸水は塩素や食塩水を電気分解するとできる水溶液です。食品や物品の消毒剤・除菌剤として使用されている安全な消毒液です。
一方、次亜塩素酸ナトリウム溶液は、「混ぜるな危険」と記載がある塩素系漂白剤やカビ取り用洗剤の主成分です。「ハイター」や「カビキラー」など、聞き覚えのある洗剤に含まれています。
★次亜塩素酸水の特徴
【pH値】 中性~弱酸性
【用途】 原液で使用できる
衣服、器具、空間などの除菌、消臭、口腔衛生にも使える
(当院では類似性のある弱アルカリ性のPOICウォーターとして販売中)
【臭い】基本的に無臭、反応時に塩素臭
【メリット】 用途により希釈しても効果が期待できます。人体への影響が少ないので安全です。
【デメリット】 長期保存保存ができない(光に弱い)
★次亜塩素酸ナトリウム溶液の特徴
【pH値】 アルカリ性
【用途】 カビ取り、漂白作用
【メリット】 安価で手に入れやすい、強力な殺菌、漂白効果がある。長期保存が可能である。
【デメリット】 皮脂を溶かしてしまうため手袋が必要。酸性の液体と混ぜると有毒ガス(トリハロメタン)が発生する。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム溶液はとてもよく似た名前ですが、全く異なる物質です。
次亜塩素酸水は使い方に問題がなければ安全ですが、
次亜塩素酸ナトリウム溶液(塩素系漂白剤)を使用する際は用法容量を守りしっかり換気しながら
使用しないと危険です。
ここが問題視されているのです。
(よく似ているので間違うことがあるのです。)
さらに、当院で治療の前の消毒に使用している 次亜塩素酸水であるPOICウォーターは、 次亜塩素酸水に一工夫してあり、さらに安全になっています。
そして口腔内の除菌だけではなく、虫歯や歯周病予防に大変効果があります。
今回のコロナが問題になり、治療前に患者さん全員にうがいをしてもらい、口腔内を除菌することで我々の感染予防になっているわけですが、患者さんにもPOICウォーターを経験してもらうことで、虫歯や歯周病予防につながって行けばいいなあと思っています。
是非アルコール不足のこの時期に手指消毒や日々の口腔ケアにお試しください!
SAITO