新型タバコも注意が必要です!

スタッフブログ, ブログ

喫煙の害についてのお話し

タバコは「口」で吸うので最初に煙にさらされ、そして最も強い影響を受けるのが口腔内になります。

①喫煙と歯肉着色

タバコを吸い始めたり、受動喫煙の環境にあると、最初に認められるのが歯肉の着色です。ニコチンやタールなどの有害物質から歯肉を守るためにメラニン色素がつくられ、歯肉は黒ずみ、ロール状に肥厚し硬く繊維化していきます。喫煙本数と喫煙年数が多いほど、着色は濃く、広くなっていきます。また、歯肉着色は可逆性で、禁煙により有意に減少し、5年で半減することが報告されています。

②喫煙と虫歯

能動喫煙と虫歯の関係については、喫煙以外の要因(食習慣・フッ化物の使用など)の影響が大きいため、喫煙自体は虫歯のリスクとしてとらえられていないようです。また、乳歯・永久歯ともに、虫歯の発症について有意差はありますが、受動喫煙の影響というよりも、そのほかの家庭環境のほうが大きい可能性を否定できません。

③喫煙と歯周病

タバコの煙には、三大有害物質として一酸化炭素・ニコチン・タールが含まれていますが、特に歯周組織に対しては、ニコチンの血管収縮作用による影響が大きいといわれています。喫煙者は歯周炎の特徴である歯肉からの出血が少なく、局所的に骨喪失が進行し、歯周治療の反応も悪く、予後が非常によるありません。

★新型タバコも注意が必要です!

「新型タバコ」とは、従来の燃焼式の紙巻タバコ以外の新しいタバコ製品とタバコ類似製品の総称とひて使われるようになった言葉で、「加熱式タバコ」と「電子タバコ」の2種類に大別されます。
「加熱式タバコ」は、たばこの葉を電気で加熱し、発生した蒸気を吸引するタバコでアイコスやプルームテックなどがこれに該当します。

目に見える煙にが出ないという特徴があるものの、加熱に火を使うか電気を使うかが異なるだけで、タバコであることに違いはありません。
つまり、加熱式タバコにも紙巻タバコと同じニコチン等が含まれているので、歯肉着色や歯周病に影響する可能性があるので注意が必要です。

saito2.jpg

              SAITO

関連記事一覧

カテゴリー