寒暖差アレルギーの正式名称は血管運動性鼻炎といいます
寒暖差アレルギーについて
寒暖差アレルギーとは、寒暖差(気温差)によって生じるアレルギー反応のことです。
ただし、寒暖差アレルギーの発症にアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)は関係がなく、アレルギーと言いながらも実際は自律神経の乱れによって引き起こされます。
正式名称は血管運動性鼻炎といいます。
主な症状ですが、鼻水・鼻づまり・くしゃみ・咳・頭痛・蕁麻疹・食欲減少といった症状があり、風邪や花粉症に似ています。
風邪・花粉症との違いは、寒暖差アレルギーは自律神経の乱れが原因で起きますが、風邪はウイルスや細菌が体内に入って起きる感染症であり、花粉症は花粉が体内に入ることで起きるアレルギー反応になります。
?セルフチェック?
? 寒い場所に行くと鼻水やくしゃみが出る
? 寒い場所に行くと肌が赤くなる
? 鼻水の色は透明でサラサラしてる
? 目のかゆみや充血はない
? 風邪っぽいが熱はない
? アレルギー検査をしても反応が出ない
寒暖差アレルギーは自律神経のバランスが関係していると考えられています。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、臓器や血管に対して正反対の影響を及ぼしています。
例えば、交感神経が優位になると血管が収縮し、血圧を上昇させますが、副交感神経が優位になると逆に血管が拡張し、血圧の低下をもたらします。
また、心拍数も交感神経が優位になると増加しますが、副交感神経が優位になると減少します。
このように、体内の環境は自律神経のバランスによって適切に保たれており、鼻の粘膜にある血管の収縮や拡張も自律神経によって通常はコントロールされています。
ところが、激しい寒暖差による刺激を受け続けると自律神経のバランスが乱れ、鼻の粘膜の血管の収縮・拡張の調節もうまくいかなくなります。
その結果、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの鼻炎の症状が表れやすくなるそうです。
寒暖差アレルギーは?7度以上の気温差がある場合、症状が起きやすい?と言われています。
寒暖差アレルギーはアレルゲンやウイルスによる発症ではないため、これといった治療法がなく、症状を和らげる対処療法が中心となります。
アレルギー性鼻炎と同様に、抗ヒスタミン剤やステロイド点鼻薬が用いられます。
?予防法?
①体を温めてリラックス
・マスク・カーディガン・膝かけなどで冷気から体を守る
②適度な運動
・基礎代謝を上げる=筋肉量を増やして抵抗力をつける
・ストレッチなどで体の緊張感をほぐして自律神経を整える
③バランスのよい食事
・自律神経やストレスに対して良いと言われてるビタミンB1、ビ タミンC、カルシウム、タンパク質などを摂るようにする
寒暖差アレルギーは、年間を通して改善や悪化を繰り返し、完治は難しい病気とされています。
しかし、規則正しい生活や服薬によって症状を和らげることは可能なため、気になる場合は早めに対応することが大切です。
一度に生活習慣を変えようとすると大変ですが、ゆったり湯船に浸かって身体を温める、冷たい飲み物を減らして身体を温めてくれる温かい飲み物を飲むようにするなど、ちょっとしたことで症状が緩和される場合も多いので是非お試しください。
KAWANO