ケアダインシールド
ケアダインシールド
知覚過敏がある部位に塗布する薬剤について調べてみました。
ケアダインシールドは塗布面で亜鉛イオン、フッ化物イオン、カルシウムイオンを放出する成分を配合しています。
亜鉛イオン
菌の酸生成、生育、付着抑制
フッ化物イオン、カルシウムイオン
脱灰抑制、再石灰化促進効果
の、役割があります。
ケアダインシールドは2液を混和し歯面に塗布することでクリスタル粒子層が形成され露出した象牙細管を封鎖し知覚過敏を抑制、歯質を保護します。
クリスタル粒子層は、塗布後の歯ブラシによるブラッシングや酸性に傾いた口腔内においても歯面に残り効果が持続します。
〈適応部位〉
知覚過敏の処置目的以外にも、
・露出根面
・虫歯のリスクの高い部位
(矯正用ブラケット周囲、初期の虫歯、酸蝕の傾向にある歯面など)
・形成面
・放出途中の臼歯、未熟なエナメル質
などに塗布する事ができます。
特に亜鉛イオンを多量に放出することで抗菌性、脱灰抑制をし、根面の虫歯予防への効果が期待されています。
実際に調べてみると初期の根面カリエスの進行を抑制する為に定期的にケアダインシールドを塗布し、1〜2年後でも進行せず抑制されている症例がいくつか見られました。
進行抑制にはフッ化ジアミン銀(サホライド)が使用される事が多いのですが、塗布すると歯が黒くなることから、ケアダインシールドは全く変色させることは無いため患者さんへの満足度も高いとのことです。
知覚過敏などの症状がありましたら気兼ねなくお声掛けくださいね!
SHIMADA