歯科治療の偶発症
歯科治療の偶発症
歯科治療を受ける時には、麻酔を使うことがよくあります。
その時に、気分が悪くなったりする場合の事を説明します。
1)神経性ショック
緊張と痛みにより、顔面蒼白、冷や汗、徐脈、血圧低下、意識消失などが起こるます。大抵の場合、横になり、ゆっくりしていれば回復します。
2)過換気症候群
40歳以下の女性に多く、きっかけは神経性ショックと似ており、極度の不安や緊張、恐怖などで過換気を発症します。過呼吸以外に、口唇周囲・手足のしびれ、手足の硬直、けいれん、また、頻脈、不整脈、胸が苦しい、腹痛などです。怖いのは症状の増悪に伴って恐怖感が増して、このまま死ぬのではと思い、過呼吸がひどくなる事です。対処は、ゆっくりと呼吸することです。
3)麻酔中毒
麻酔薬が血管内に入るなどして、血中濃度が高くなる場合があります。症状は、興奮、多弁、めまい、頭痛、耳鳴り、顔面紅潮、などです。酸素投与と安静、また鎮静薬の投与です。
4)アレルギー
アレルギーは急激な速度で重篤なものから、ゆっくりと症状が出現する場合があります。顔面から胸部にかけて紅斑、蕁麻疹、血管浮腫、吐気、嘔吐、頭痛、胸痛、呼吸困難などです。エピペンという注射、場合によってはAEDの装着、救急車の要請です。
他にも、高血圧など持病のコントロールできてない時、風邪などで発熱時、体調不良の時は、治療の内容によっては別の日に治療をした方がいいかもしれないです。
MAKIHIRA